デジタル・ネグレクト

こども支援士の講座の中で、子どもの虐待の現状について勉強をしました。

 

虐待の種類には下記4種類があります。

 

1、身体的虐待 physical abuse

外傷の残る暴行あるいは生命に危機のある暴行。外傷…打撲傷、あざ(内出血)、骨折、頭部外傷、刺傷、火傷など。

生命の危機のある暴行…首をしめる、ふとん蒸しににする、溺れさせる、逆さずりにする、毒物をのませる、食事を与えない、冬に戸外にしめだす、一室に監禁するなど。

 

2、保護の怠慢、拒否 neglect ネグレクト

遺棄、衣食住や清潔さについての健康状態を損なう放置。

遺棄…いわゆる育児放棄。

健康状態を損なう放置…栄養不良、極端な不潔、怠慢ないし拒否による病気の発生、学校に行かせないなど。

 

3、性的虐待 sexual abuse

養育者による近親相姦、または養育者等による性的暴行など。

養育者による近親相姦…父親(義父、継父)が娘を対象にすることが多い。

 

4、心理的虐待 psychological or emotional abuse

1~3に含まれない、その他の極端な心理的外傷を与えたと思われる行為。

心理的外傷…児童の不安、怯え、うつ状態、凍り付くような無感動や無反応、強い攻撃性、習癖異常など、日常生活に支障をきたす精神症状が現れているものに限る。

 

 

勉強をすすめていく中で、子どもたちが性的、精神的な危険があるにもかかわらず、フィルタリングさせずにスマホを持たせるのは、一種の「ネグレクト(責任放棄)」なのではないかと感じました。

 

担当の教授に質問してみましたが「まったくその通りでネグレクトと言われても問題ない」という判断でした。

 

これは非常にセンセーショナルな名称になるかもしれませんが、フィルタリングせず、適切な学習も無いままにスマホやデジタルデバイスを与えることは「デジタル・ネグレクト」と呼んでみるのは如何でしょうか。

 

子ども任せにしている保護者にも「それは一種のネグレクトです」という言葉でハッとして気づいてもらえればと。

 

言葉の持つイメージがきついのでアプローチが難しい問題かもしれませんが・・・